北海道で働く獣医師。 馬のせり・セールの提出資料であるレポジトリー(四肢のレントゲン画像と上部内視鏡動画)に関する情報を中心に更新中。
2019.3.31 2019.3.31
仔馬
はじめに 昨日、鼠径ヘルニアの子馬を搬入したいとの電話が診療所にあった。良い機会なんで鼠径ヘルニアについて復習。 ちなみに新生子馬の鼠径ヘルニアは一般的に手術適応症例ではない。ほとんどが保存療法で良好に治癒するからだ。 新生仔馬での鼠径ヘルニアには遭遇することが多いよ...
2019.3.27 2019.3.31
感染症 仔馬
まとめ 臍帯は自然に切れるまで待つ 臍帯は縛らない 臍帯の消毒は6時間毎に生後1−2日間は行う はじめに 子馬が生まれた際のへその処置、各牧場によりかなり管理方法に違いがあるようです。 娩出後の子馬のへそ(臍帯;以下“臍帯”で記載します)は細菌感染の原因にな...
2019.3.24 2019.3.27
牛 整形外科
はじめに 大腿骨骨折の症例は決して多くはないと思われます。 多くの大腿骨骨折が新生子牛で認められることが報告されています。 僕はこれまでに1頭の大腿骨骨折を経験しています。 なかなか、難しい症例でしたが、手術から1ヶ月経過した現在でも経過は良好です。 今回は復習も含...
2019.3.19 2019.3.19
外科手術 繁殖 繁殖牝馬
はじめに 老齢繁殖雌馬では子宮を吊り上げている靭帯が弛緩し、子宮が沈み込み、 結果として、子宮内貯留液の貯留、そして不受胎へと繋がります。 このような、症例を改善するために、沈み込んだ子宮を持ち上げる手術が開発、報告されています。 今回取り上げる論文は、初めて馬の...
2019.3.18 2019.3.18
繁殖 繁殖牝馬
はじめに 今回紹介する論文は、繁殖雌馬の胎盤炎に関する論文になります。 紹介する論文のタイトルは Estradiol cypionate aided treatment for experimentally induced ascending placentitis i...
2019.3.17 2019.3.17
外科手術 感染症 論文
まとめ 腱鞘損傷に対しては発症後36時間以内に治療実施 腱鞘のみの損傷では良好な予後 はじめに 感染性腱鞘炎は比較的、稀に遭遇する疾患だと思います。昨年1年間で感染性腱鞘炎の診療頭数は10頭程度だったと記憶しています。 治療方法としてはNeedle-to-...
2019.3.16 2019.3.16
外科手術 牛 整形外科 論文
まとめ 中手骨/中足骨骨折に対する内固定の予後は良好 内固定は主にプレート固定が選択される 400kg程度の比較的体重の重い症例でも治癒 はじめに 先日の投稿 では、中手骨/中足骨骨折についてBovine OrthopedicsのPlates, Pins,...
2019.3.15 2019.3.15
まとめ 子宮頸管裂創は手術による再建が可能 手術後の受胎率は63% 保存療法の受胎率は 48% 発症から25ヶ月以上経過した症例では手術後、低受胎率 はじめに 子宮頸管裂創は繁殖雌馬の不受胎の原因の1つです。 過去の記事でも触れましたが、 子宮頚...
2019.3.14 2019.3.14
サラブレッド 開腹手術 繁殖 繁殖牝馬 論文 疝痛
まとめ 結腸捻転発症繁殖牝馬に対して、 傍正中切開による結腸固定術の予後は良好。 はじめに 結腸捻転は分娩した繁殖雌馬で発生率の高い疝痛だと報告されており、実際に私が働いているサラブレッド生産地においても比較的よく認められる疾患になります。 結腸捻転による開腹手...
2019.3.12 2019.3.12
牛 整形外科 論文
まとめ 骨を覆う軟部組織が少ないため、感染に注意 低侵襲な方法で内固定を実施すべき 成牛では内固定と外固定の併用を推奨 はじめに 今回は中手骨/中足骨の骨折について勉強していきたいと思います。中手骨/中足骨の骨折は仔牛で多く認められ、キャスト固定により多く...
2019.3.11 2019.3.12
外科手術 牛 整形外科
まとめ 橈骨骨折は内固定手術/Transfixation Pin Castでの治療 尺骨骨折の発生は稀 200kg未満の橈骨骨折は頭側の1枚のプレートで内固定 200kg以上の橈骨骨折はダブルプレート キャストは肘頭までしっかりと巻く はじめに 今...
2019.3.8 2019.3.8
まとめ アプローチ方法は背側アプローチ プレートの形状をよく上腕骨に合わせる 遠位の螺子はやや内側方向に はじめに 上腕骨の骨折は遭遇することは比較的稀だと考えられます。 僕自身はこれまでに1例のみ遭遇した経験があります。 その症例は仔牛であり、上司...
2019.3.5 2019.3.5
まとめ 3時間程度の全身麻酔が必要 ホイストがあれば骨折整復が行いやすい 手術後は狭いパドックで1頭飼育 はじめに 前回 、 前々回 とBovine OrthopedicsのPlates, Pins, and Interlocking Nails の章につ...
2019.3.2 2019.3.2
まとめ 内固定適応症例の検討 ・X-ray画像の撮影、適切な診断の把握 ・手術経費について確認 ・併発症、仔牛の場合は全身状態について検討 ・仔牛では6.5mm海綿骨螺子を積極的に用いる はじめに 今回の記事は内固定手術の適応症について勉強していきたいと思い...