続きは明日と書きながら1ヶ月が経過しました。忘れないうちに続きを書いていきたいと思います。
今回は前回ブログの続きになります。
つまり、”馬の大腿骨大腿骨内側顆骨嚢胞(ボーンシスト)に対する治療方法” の比較です。
まず、骨嚢胞内へのステロイド注入群の詳細について記載します。
手技としては、静脈麻酔下、もしくは立位鎮静下で超音波ガイドで骨嚢胞内にトリアムシノロンアセトニドを10-15mg投与する方法です。
考えられるメリットとしては、
・治療費が安い
・外科侵襲が低い
・運動開始までの期間が短い
などが挙げられます。
実際の治療成績を下記のスライドに示しています。
Iはステロイド注入、Aは関節鏡での搔爬、Tは螺子挿入を示しています。
Iはステロイド注入、Aは関節鏡での搔爬、Tは螺子挿入を示しています。
ステロイド注入群は全部で66例です。
1回の治療後、競走馬として出走したのが40例(59.1%)になります。
1回の治療後、競走馬として出走したのが40例(59.1%)になります。
1回の治療後、不出走となったのは12例(21.2%)です。
1回の治療後、症状が再発し再度治療を実施した症例が13例(19.7%)になります。
この13例のうち、4例は関節鏡手術、1例は螺子挿入手術を実施したため、8例が2度目のステロイド注入処置を受けました。
この13例のうち、4例は関節鏡手術、1例は螺子挿入手術を実施したため、8例が2度目のステロイド注入処置を受けました。
2回目の治療後、8例中4例が出走に至り、4例は症状が再再発し、3回目の治療を実施した。
3回目の治療を実施した4例のうち1例は関節鏡手術、2例は裸子挿入術を実施し、1例が3回目のステロイド注入処置を受け、3回目のステロイド注入処置を受けた1例は出走した。
3回目の治療を実施した4例のうち1例は関節鏡手術、2例は裸子挿入術を実施し、1例が3回目のステロイド注入処置を受け、3回目のステロイド注入処置を受けた1例は出走した。
上記のような成績のため、
ステロイド治療での出走率は68.2%(45例/66例)になります。
45例中1回投与は40例、2回投与が4例、そして3回投与が1例の内訳です。
45例中1回投与は40例、2回投与が4例、そして3回投与が1例の内訳です。
2歳時に出走できたのは15例で、2歳時出走率は22.7%です。
出走症例45例の初出走時の中央値は3歳2月です。
1回処置あたりの再処置必要率は22.7% (17/75)となります。
結果を細かく見ていくと治療成功よりも再発率の高さが気になります。
1回目の治療で出走までたどり着いたのは40例(59.1%)であり、6割を切っています。
また続きは次回です。
今度は早めに更新したい・・・。
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