北海道で働く獣医師。 馬のせり・セールの提出資料であるレポジトリー(四肢のレントゲン画像と上部内視鏡動画)に関する情報を中心に更新中。
2018-09-29T22:01:00+09:00 2019-11-13T01:37:46Z
1歳馬 X-ray X-ray所見 サラブレッド レポジトリー 論文
今回の記事では、 1歳馬のせりにレポジトリーとして提出されたX-rayを調査し、X-ray所見と競走成績の関係について検討した論文 を紹介します。 Miyakoshiらによって行われたこの調査は日本国内の1歳馬のせりに提出されたレポジトリーを調査対象として研究が行われまし...
2018-09-28T21:04:00+09:00 2018-09-28T12:04:50Z
1歳馬 X-ray サラブレッド レポジトリー 飛節
要約 足根骨の板状骨折はレポジトリーで稀に認められる所見です。 レポジトリーで認められた場合には競走成績との相関は認められないですが、注意が必要な所見の1つです。 症状を示す場合は内固定手術が推奨されます。 症状が全くないようであれば保存療法でまずまずの出走率が期待でき...
2018-09-27T21:18:00+09:00 2019-11-13T01:35:36Z
要約 足根骨の破砕/変形は出生時の足根骨の低形成によるものと考えられます。 レポジトリーでの 発生率は1%前後と低く 、所見が認められる馬では 出走率がやや低い傾向 が認められます。 馬のコンフォメーションと合わせて慎重な評価が必要かと思われます。 はじめに ...
2018-09-26T21:17:00+09:00 2019-11-13T01:34:51Z
1歳馬 X-ray レポジトリー 飛節
要約 足根骨間関節および足根骨−第三中足骨間関節の骨増生は1歳馬のレポジトリーで比較的頻繁に認められる所見となります。 基本的にはそれほと気にする必要はないと考えています。 ただし、重度の骨増生であれば慎重な検討が必要だと思われます。 はじめに 足根骨間関節お...
2018-09-24T20:55:00+09:00 2019-11-13T01:34:07Z
1歳馬 X-ray レポジトリー 球節 種子骨
要約 異常な線状陰影は基本的に高頻度で遭遇する X-ray所見の1つになります。 異常な線状陰影の多くは、偶発的に認められる所見であり、臨床的な意味がないと思われいます。 ただし、 非常に重度なものでは繋靭帯付着部において臨床症状を示す症例も認められることから注意が...
2018-09-21T20:02:00+09:00 2019-11-13T01:33:56Z
1歳馬 X-ray レポジトリー 球節 靭帯炎
要約 前肢および後肢における近位種子骨の靭帯付着部の異常は競走成績に悪影響を与える可能性があり、慎重に評価する必要があります。 近位種子骨の伸長および異常な形状については競走成績に影響を与えないと考えられます。 レポジトリーを評価する際には近位種子骨の靭帯付着部の異常に...
2018-09-18T21:58:00+09:00 2019-11-13T01:33:15Z
1歳馬 X-ray レポジトリー 球節
要約 レポジトリーで認められる近位種子骨の骨折画像は過去の骨折を示している場合が多く、 競走成績には悪影響を与えないケースがほとんどです。レポジトリーにおいては、後肢の種子骨骨折は予後が良好であると考えられます。前肢の種子骨骨折ではやや出走率に不安があるため、慎重に現状を...
2018-09-16T13:30:00+09:00 2019-11-13T01:33:33Z
要約 第三中手骨/中足骨遠位の矢状稜の骨片および透亮像はいずれも認められることは稀です。 いずれの所見も関節の腫脹の原因となり得ます。 骨片は関節鏡手術による摘出が可能で、予後も良好だと考えられます。 透亮像は程度により予後に影響を与える可能性があります。 ...
2018-09-15T09:00:00+09:00 2019-11-13T01:32:32Z
要約 球節での骨嚢胞は第三中手/中足骨の遠位、もしくは第一指/趾骨の近位で認められます。 それぞれ臨床症状を示すか否かがポイントとなりますが、将来の跛行の原因となる可能性は否定できません。ただし、全ての馬が跛行する訳ではないので、セールでは跛行しない方に賭け、相場よりも...