診療所の停電対策として私の勤務する診療所では発電機を準備しています。
発電機は分電盤に繋がれており、発電機を動かし、分電盤の切り替えを行うことで馬を吊り上げるクレーン、手術室の一部のコンセント、そして手術室の無影灯に電力が供給されます。
1年に1回は停電訓練として、発電機を動かし、手順を確認していました。
先日、急患の依頼の電話を受け、準備をしていると到着予定時刻10分前に診療所が停電。
今更、断ることもできずに発電機を動かし診療準備を実施しました。
疝痛の症例で手術の可能性もありました。来院後、発電機からの電力で腹部超音波検査を実施。症状が良化していたため、手術とはなりませんでした。
停電は半日以上継続したため、この症例は2回目の腹部超音波検査も発電機からの電力供給で実施しました。
結局この症例は手術とはならずに無事退院しました。
結果的に停電時での手術実施とはならなかったものの、これまでに停電訓練の成果が現れた診療となりました。
可能性が低いものの、このように頻度が少ないトラブルに落ち着いて対応できたことは良い経験となりました。今後も停電訓練を継続し、実際の手術中での停電にも落ち着いて対応する準備をしていきたいと思います。
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